言語聴覚士になるには、年に1回ある国家試験に合格しなくてはならない
その前に、高校卒業後、文部科学大臣に定められた大学や専門学校に通う必要があります。
その年数は4年から3年です。
言語聴覚士に必要な勉強
言語聴覚士になるには、世の中の様々なことを勉強しなければなりません。
なぜなら、医療現場では、色々な経緯でそこに来ることになった患者さんが大勢いますし、障害を持つことになった原因を探っていかなければならないからです。
学ぶ分野は、言語とコミュニケーションのことはもちろん、医学や心理学を学びます。専門科目として、言語聴覚障害のこと、失語症のこと、言語発達、聴覚発達のことについての勉強をします。
こういった勉強も大事ですが、日常の中で様々な人と触れ合いコミュニケーションを取る経験も大切です。人と触れ合うことで発見できることがあるはずです。
勉強の次は実践
医療や言語についての知識をつけた後は、現場で実務経験を積みます。
病院やリハビリテーションセンターなどで臨床実習を行います。
実際に、言語・聴覚障害がある人を相手にするので、それまで勉強してきたことでは太刀打ちできないでしょう。
患者さんと関わることがどういうことなのか、を学ぶことができます。
言語聴覚士の未来
言語聴覚士になりたいと思っている人にとって、いちばん気になるのは、その仕事の将来性だと思います。
言語聴覚士はどうなのでしょう。
高齢化が進む日本において、高齢者を相手にする仕事の需要は高まっていくのではないかと推測できますが、福祉系の仕事は、総じてお給料が少ないので、覚悟が必要です。
また、言語聴覚士は、ひとつの施設に必要とされても1、2人なことが多いので、就職先があるかどうかも分からない現状があるようです。
どんな仕事でも、就職するのは難しいものですから、まずは資格を取得することだけ考えて勉強していてもいいと思います。
学校卒業後の就職先
では、就職している人は、どんなところに就職しているのかを見て行きましょう。
病院やリハビリテーションセンターに就職している人が多いです。
その他では、高齢者を対象とした老人ホームなどの施設があります。
特別支援学級に先生として勤務し、教育業界に関わっていく人も多いです。
求人の状況は厳しいものがありますが、求められる場所は幅広いです。
自分が、言語聴覚士としてどのような人を支援していきたいのかを考え、就職先を選んでいきましょう。